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フラワー オブ ケント : ミニ英和和英辞書
フラワー オブ ケント[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

フラワー オブ ケント ( リダイレクト:ケントの花 ) : ウィキペディア日本語版
ケントの花[けんとのはな]

ケントの花(ケントのはな、Flower of Kent)は、セイヨウリンゴの品種名である〔。1665年にアイザック・ニュートン万有引力を発見したのは、この品種のリンゴが落果するのを見たのがその契機であると伝わり、「ニュートンのリンゴ」、「ニュートンのリンゴの木」などの別名でも知られる〔〔門倉、p.83〕〔大沼、pp.86-144.〕〔ヴァヴィロフ、pp.121-123.〕。万有引力発見の逸話に登場する木は1814年に伐採されて現存しないが、接ぎ木で残された子孫の木が世界各地で栽培されている〔〔。
== 歴史 ==

=== 起源と逸話 ===
ケントの花の起源は古く、1629年までさかのぼるといわれる〔。原産地はフランスと推定されている〔。この品種のリンゴは熟す時期がまちまちで、しかも熟した果実はすべて自然に落果する〔〔。よく知られているのは、1665年にこの品種のリンゴが落果するのを見たニュートンが万有引力を発見したという逸話である〔〔〔〔。
ニュートンは1665年8月から1666年3月25日までと、1666年6月22日から1667年3月までの2回にわたってウールズソープ・マナーに滞在していた〔ヴァヴィロフ、pp.281-282.〕。彼はウールズソープ・マナーの果樹園に座って瞑想にふけっていた。そのときケントの花の樹上から、1個のリンゴが風もないのに落果してきたのが万有引力の発見の契機になったという〔〔〔〔〔。ニュートンと同時代の作家 は、その著 ''Memoirs of Sir Isaac Newton's Life'' に、1726年4月15日のニュートンとの会話としてこの逸話を記述している〔〔。ヴォルテールも、ニュートンの姪から聞いたとして同様の話を紹介している〔。ただし、この逸話についてはさまざまな解釈がなされており、実際のできごとであるかは不明とされている〔『アイザク・ニュートン』の著者ヴァヴィロフは、この逸話について「信頼のおけるもののようで、伝説ではない」と支持している。〕〔。
万有引力発見の逸話に登場したリンゴの木は、1814年に老衰のために伐採されて現存しない〔〔〔
〕。その原木で作られた椅子と余ったリンゴの材木は、英国王立協会と天文台が保存している〔。伐採以前に接ぎ木で増殖した苗木が、「ニュートンのリンゴの木」として世界各地で栽培されている〔〔。
2010年5月14日、ケントの花はスペースシャトルアトランティスのミッションSTS-132において宇宙に旅立った〔 〕。これは、イギリス出身のミッションスペシャリストピアーズ・セラーズが「公式携行品」として持参したもので、約10センチメートルほどの木片がニュートンの肖像画とともに積み込まれた〔〔。宇宙空間を体験したケントの花の木片は、ミッション終了後に本来の持ち主である英国王立協会に戻されたという〔〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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